2013年2月24日日曜日

ニコン D7100発表


昨年は、フルサイズ機が相次いで発売され、フルサイズ年であった。今年は、
順当にAPS-Cサイズの一眼レフがニコンやキヤノンから発売されそうだ。

その先陣を切って、ニコンが D7100を発表した。位置づけはニコンDXフォー
マットの最高機種。キヤノンのEOS7Dのライバルになる。なお、現行のD7000
の後継機ではなく併売されると言う。

特徴は、今流行りのローパスフィルターレスなこと。そして、APS-Cなのに1.3
倍のクロップ機能、F8対応センサーを備えていることである。

通常連写が約6枚/秒、1.3倍クロップで7枚/秒なので、少し力不足の感はある
ものの、野鳥撮りでも許容範囲だろうと思う。センサーがF8対応なので、たぶ
ん1.4倍のテレコン(F4レンズなら2倍)が装着できるはずだ。

また、センサーは2,410万画素あり、トリミングにも十分耐えられるようになっ
ている。スポーツや野鳥撮りに適したカメラだと言えよう。

その他、100%ファインダー、最速シャッター速度1/8000秒を備えており、訴求
力十分なカメラになっている。

いずれ年内には、キヤノンもAPS-Cサイズの一眼レフの最高機種EOS7DマークⅡを
発売するはずだ。果たしてそのスペックはどうなるのだろうか。

APS-Cサイズの一眼レフは、マイクロ4/3のライバルとして見ているので、その競
争が気になる。競争の相乗効果でカメラ市場が活況になることを願うものである。


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「多摩川を渡るモノレール 1」

「多摩川を渡るモノレール 2」

2013年2月16日土曜日

LUMIX DMC GH3のセンサースコア


GH3のセンサースコアがDxOMarkに発表された。カメラに搭載されている
センサーの質を見るのに多くのデジカメユーザーが気にしている値である。

新しいカメラのスコアが発表される度に、個人的には、怪しいのではないか
と疑念を持っているが、信用している人も多いので紹介しておこう。

今回の発表を見ると、噂されていたようにGH3のセンサーは、オリンパスの
E-M5 と同じもので、ソニー製ではないかと言うことをほぼ裏付ける結果と
なっている。キヤノンEosのデータも入れ、まとめると、下記のような結果だ。

  • 機種    総合点 色の再現 ダイナミック 最高ISO 
  • GH3       71    22.4     12.4      812
  • E-M5          71    22.8     12.3      826
  • Eos M          65    22.1     11.2      827
  • Eos7D       66       22.0      11.7       854 

確かに、GH3とE-M5は似ている。測定誤差の範囲ではないだろうか。
Eos7Dは2年間使っていた。その感触からすると、ほぼ同等だと思っていた
ことが裏付けられている。総合点では、何とGH3が勝っているのだ。

この結果からすると、現時点でマイクロ4/3は、APS-C機に追いついたと言える。
しかし、世間ではまだまだAPS-Cより劣るように思われており、簡単に認識を変
えるのは難しそうだ。

それは、これまでのイメージから来ているのだが、高性能なセンサーを搭載する
機種が増えれば、いずれ改まるだろう。

動体へのAFの追随性、連写速度も上向いている。APS-C機よりかなりコンパクト
にシステムが組める。この辺が正当に評価されれば、マイクロ4/3はさらに加速
して市場に受け入れられるだろう。
マイクロ4/3支持者としては嬉しい時代が来たと言える。


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                                 [サザンカ 三態]

2013年2月15日金曜日

LUMIX DMC GX1の後継機は?


GX1が発売されてから、1年以上が過ぎた。GX1の立ち位置からする
と、後継機が発表されていても可笑しくない。

と言うのも、これまでGFシリーズやGシリーズは、1年以内に後継機
が発表されてきたからだ。GX1もプレミアム一眼と銘打たれていたも
のの内容は、GFやGシリーズと大きな違いがないからである。

そこで、いくつかのカメラ情報サイトを覗いてみた。すると、後継
機を検討している段階だとあった。

検討段階とは何か?と読み進むと、どうやらそのコンセプトをどう
するかという段階で答えが出ていなように書いてある。GX1は世界で
販売されているが、各国でその捉え方が異なり、後継機に求められ
るものが違うために、方向性を決められないと言う風に書いてあった。

GX1は、日本では入門機とそう変わらないが、日本以外ではハイアマ
チアが買っているらしいのだ。よって後継機は大型で高級なものが
求められているようである。

また、他のニュースでは、パナソニックはGシリーズのコンセプトに
も悩んでいるように書いてあった。確かにG5はいいカメラなのに、あ
まり売れているように思えない。

こうして企業が製品の方向性について生々しく悩んでいる記事を読む
とその難しさを痛感する。あまりユニバーサルにすると、個性を失い
面白くなくなる。

今日の最新ニュースでは、ソニーとパナソニックが新機種を近々発表
すると言う噂が流れている。果たしてそれは、GFの後継機か、Gの後継
機か?ひょっとして、GXを止めて、新しいシリーズなのか?

しばらく動向が読めない、混乱した時期が続きそうだ。


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「クリスマスローズ」


「公園風景」

「公園風景」

2013年2月8日金曜日

パナソニックのマイクロ分光素子によるセンサーの高感度化技術


パナソニックが久々に明るいニュースを発表した。内容は、独自の「マイクロ分光素子」
を考案・開発し、イメージセンサーに適用することで高感度なカラー撮影を実現する事に成
功したと言うものである。カラーフィルタを使用する従来の方式と比べ、約2倍の高感度化
を実現したと言う。

このニュースを聞いてちょっと驚いた。なにしろ、一眼のフラッグシップ機GH3に、他社の
イメージセンサーを使っているとされ(噂ではソニー製)、イメージセンサーを自社製造す
ることを止めるのではないかと言われていたからである。

この技術の特徴として、従来のイメージセンサーにおけるカラーフィルタの置換えとして設計
ができ、イメージセンサーの種類(CCDセンサー、CMOSセンサーなど)に依存せず適用が
可能だと書いてあるので、実用化までの道のりは遠くないだろう。

早ければ来年あたりの新製品に搭載されるのではと期待が膨らむ。そうであればマイクロ
4/3でも現行のフルサイズ機を超える高感度が実現されることになる。そして、重くて大きい
フルサイズ機は不要だと言う議論が出てくるかもしれない。

実際にこの技術を採用したデジカメが出てみなければわからないが、フルサイズ機至高論
は少し下火になるかもしれない。おおいにこの技術に期待したい。


「プレスリリースはこちら」


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「ロウバイ」

「ロウバイ」

2013年2月3日日曜日

スマホカメラ対コンデジ


スマホカメラが進化し、コンデジの売行きが落ちていると言う。確かにちょっとした
撮影ならスマホカメラで十分だ。

私のスマホでも800万画素あり、HDR機能まで搭載されていて、明暗差のあるところでも
上手く撮れる。おまけに、メールで画像を簡単に転送できる。私の場合、コンデジを持
っていないので、コンデジ代わりに良く使う。

なので、スマホカメラ対コンデジの競争が激化する理由がよくわかる。コンデジを高機
能化、高級化させ、スマホカメラと差別化しないと立ち位置が揺らいでしまう。

コンデジがスマホに対して優位な点は
〇 光学ズームが作れる
〇 高画素化しやすい
〇 高機能化しやすい
〇マニュアル操作を入れやすい

などが挙げられる。特に光学ズームが作れる点は重要だ。スマホにズームはあっても厚さが
薄いので、ズームはデジタルズームが多い。また、光学で高倍率にすることは不可能だ。
コンデジなら高倍率の光学ズームが比較的作りやすい。

すでに、コンデジの最高倍率のカメラは40倍くらいになっていて、35mm換算で1,000mmを超
えるものも出ている。たぶんこの傾向には、益々拍車がかかるだろう。

それから、コンデジへWi-Fi機能が一気に搭載されるだろうと思う。搭載されなくてもSD
カードにWi-Fi機能が搭載され始めているので、対スマホ向けの用意が整いつつある。

さて、将来的にスマホカメラ対コンデジはどうなるだろうか。私の推測では、それぞれの
立ち位置が明確になり、共存すると思われる。スマホカメラは、一層高機能化の道を進む
だろうが、物理的にコンデジに勝つことはできない。一方、コンデジは、高機能化、高級化
の道を進んで行くと思う。機種によっては、スマホで遠隔操作できるものも生まれ、うまく
共存して行くだろうと思う。


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「多重露出の実験」

「多重露出の実験」






















2013年2月2日土曜日

CP+2013 開催 2


マイクロ4/3用レンズで興味のあるものと言えば、タムロンが開発を発表した
「14-150mm F3.5-5.8 Di III VC」である。

いわゆる広角から望遠まで一本で済ませる便利レンズなのだが、この種の
レンズ開発に定評のあるタムロンなので期待したい。

パナには「LUMIX G VARIO HD 14-140mm F4-5.8」がありライバルになる。
ただし、このレンズは重量が460gあるため、評判はイマイチなのだ。

タムロンが開発中の14-150mmはなんと、280gらしいのでマイクロ4/3ユーザー
には訴求力がある。発売されれば、手にとって確認してみたい。

この他、パナから発表されたレンズ開発ロードマップには、42.5mm F1.2と、
150mm F2.8が載っている。

しかし、個人的には400mm以上の超望遠、100mm F1.8以上のマクロレンズ
をお願いしたいところだ。どうもパナから発売されるレンズは、既存のフルサ
イズレンズの画角とF値と同じものを開発する傾向がある。もっとマイクロ4/3
独自の焦点距離のものを開発してほしい。F値は特にフルサイズと同じでは
なく、より明るくして欲しいと思う。

さて、この「CP+2013」も明日で終わり。すでに春発売のコンデジは、この開催に
合わせて発表されているが、春発売の一眼タイプはこれから順次発表されるだ
ろう。それらの動向が一番気になるところである。


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「ムクドリ 1」

「ムクドリ 2」

2013年2月1日金曜日

CP+2013 開催


1月31日にパシフィコ横浜で「CP+2013」が開幕した。「CP+」とは国内最大級の
写真映像関連イベントである。会期は2月3日までだ。

行ってみたいと思うが、無料ではない。入場料が1,000円する。今回は目当てに
しているカメラもないので止めておこう^^;

こうしたイベントに合わせて、各カメラ会社は新製品を発表する。今年も多くの
新しいカメラやレンズが事前に発表された。ただカメラの多くは、コンデジであり、
一眼タイプは少ない。そのため行きたい気持ちにならないのである。

レンズは、マイクロ4/3でパナから標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm
F3.5-5.6」が発表されている。軽量小型化されているものの、あまり魅力は感じない。
それにしても、同じ標準ズームを何種類発表する気だろうか?すでに似たような標
準ズームは3本もあるのだ。ちょっとパナの考えが理解できない。

オリンパスからは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」が発表されたも
のの、パナ機しか持っていないので、興味が湧かない。オリンパスはボディ内手ぶれ
補正なので、オリンパスのレンズには手ブレ補正がないのだ。よってレンズ内補正
のパナ機では、手ぶれ補正が使えないことになる。従って、パスである。

(CP+2013 開催 2へ続く)


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