2014年2月23日日曜日

FUJIFILM X-T1に触った


2月15日に発売された富士フイルムのミラーレス「FUJIFILM X-T1」に家電量販店で触った。

触った印象は、思っていたより「小さい」である。ネットでも意外に小さいと言われていたので
どうかな?と思っていたが、確かに予想より小さくて軽い。


「X-T1 正面」

デザインもなかなかいい。長年フイルムメーカーとして世界を席巻してきたメーカーだけのこ
とはある。よくカメラを知っているデザインだ。これまで富士フイルムが発売してきたミラーレス
機は、レンジファインダー風の四角いデザインだった。それがこのX-T1で一眼レフ風のデザイ
ンを採用してきた。大きめのグリップを設けたり、大型の望遠レンズを装着するには、やはり
一眼レフ風のデザインが似合う。

写真のとおりグリップは、鷲づかみタイプではない。しかし、手を添えて見ると実に具合よく指
が納まるようになっている。指を斜めに添えるタイプのグリップだが、研究の跡が感じられる
いいグリップである。

デザインの基調はクラシックだ。ニコンDf程ではないが、上面にはダイヤル類が配置され、往年
のカメラファンを喜ばせるようになっている。カメラ好きは、このダイヤル類を見るときっと嬉しくな
るに違いない。訴求力は十分。私もよろめきそうだ^^

「所有欲をそそる上面のダイヤル類」
 

さて、少し操作してみて、ちょっと疑問に思う所があった。すでに各所のカメラ掲示板でも指摘
されているとおり、ボタン、ダイヤル類の操作性が悪い事である。

十字ボタンをはじめその他のボタンの頭が低いため、押しずらいのである。メーカーによれば
誤操作し易いことへの苦情が多く、頭を低くしたらしいのだ。ところが逆に押しずらくなってしま
ったようなのである。ボタンの位置も頭が低すぎて、感触だけでは探しずらい。時に目視する
必要がある。また、指の腹では押しずらく、爪先で押すことがベターかもしれない。

このボタン類の操作は慣れれば、指の腹でも押せるようになる気がする。ちょとしたコツをつか
めばいいように思う。ところが、背面のコマンドダイヤルは、かなり回しずらいと思った。爪な
ら回せるものの、爪で回す気にはなれない。かといって腹では回しずらくイライラした。

このダイヤルは、頭の出が少なくかつ直径が小さ過ぎるのだと思う。もう少し軽ければいいが、
軽いと誤操作に繋がる。なかなか難しいものだ。

もう一点気になったのは、メディアを入れる箇所の扉だ。愛用しているGH3でも緩かったが同
じように、かなり緩くてバタつきがあった。メディア入れは、ちょうどグリップの箇所なのでかなり
気になると思う。

カメラのこうした扉は、全般的にあまりよくない。キヤノンEosの電池部分の扉もかなり開きや
すい構造になっている。扉類は、ユーザーから見るとしっかり作り込んで欲しい箇所なのだが、
メーカーにその認識がないのだろうか。ちょっと不思議である。

前評判の高いファインダーは確かによく出来ていると思う。背面液晶との色味の違いも少ない
ように思った。ただ、ちょとコントラストが高すぎるかもしれない。調整がどの辺まで可能なのか
詳細まで確かめられなかったが、気になったところである。

富士フイルムのデジカメは、コンデジでも一眼でも高感度に強いことを売りしてきた。ミラーレ
スでも、独自のセンサーを使い、かなり高感度に強い。一部ではフルサイズに並んだと言う声
もあるが、そこまでは言い過ぎとしても、ISO6400の画質レベルはかなり高い。APS-CでNO1の
画質なのは間違いあるまい。

X-T1のHPにあるサンプル画像の中には、ISO6400の画像も掲載されている。ISO6400の画像
をサンプルで掲載するメーカーはほとんどないので、富士フイルムの自信が表れていると言え
よう。

発売後のカメラ関係の掲示板を見ると、一部に操作系に対する不満はあるものの、概ね好評
のようだ。果たしてどこまで販売を伸ばすだろうか。気になるカメラだけに気になるところである。



「夕映えのカラス」


「デジカメ生活を見る」


2014年2月8日土曜日

パナソニック LUMIX DMC GM1 ファーストインプレッション その3


インプレッション その2では、背面ダイヤルの改善について書いたが、書き忘れがあったので
二点追記しておきたい。

一点目が、ダイヤル操作は人によって親指の爪で回した方が誤操作が起きずらいという事で
ある。知人は爪で回す方が良いと言っているので、試して欲しい。また、親指と人差し指で挟ん
で回すと言う人もいるようだ。自分に合った方法を試してほしい。

二点目は、クイックメニューから絞り、露出、SSの調整ができるので、寒さなどで指の動きが悪
い時は、この方法を試してほしい。ただし、ちょっと面倒かもしれない。クイックメニューは、背面
左下にあり、削除ボタンと兼用になっている(操作の詳細は取扱説明書参照)。

それにしても、メーカーにはインプレッション その2で提案したようにファームウェアのアップで改
善をお願いしたい。

では、試写、作例でGM1の写りを紹介よう。
はじめに、付属レンズG VARIO 12-32mm/F3.5-5.6のボケ具合を確認してみたので、その画像
から。

12mm(広角側)F3.5
32mm(望遠側)F5.6

ご覧のようにマイクロ4/3のレンズでも、最接近して撮ると、背景はかなりボケてくれる。ボケ方
も自然で好感が持てる。なかなかいい感じだ。なお、このレンズの最短撮影距離は、20センチ
である。

次に、試写を含めいろいろな場面で撮った作例をアップしよう。クリックするとブログのシステ
ムで表示されるものの、右クリックから「リンクを新しいウィンドウで開く」を選択すると800×601
の画像が表示される。


ISO 200
ISO 200


ISO 400
ISO 500
ISO 800
ISO 1250
 
 


ISO 1600
ISO 3200




ISO 6400
ISO 12800
 
 

原画像をアップしたいところだが、預けるサーバーがないのでご容赦。また、ブログのシステム
により、画質が低下しているので、掲載画像は参考程度にされたい。なお、同じセンサーと
エンジンを持つGX7のサンプルのうち、画質劣化のない原画像を別サーバーに預けているの
で、確認されたい。下記URLから見ることができる。高感度画質は、GX7と同じと考えていいと
思う。

http://syaraku30-2.blogspot.jp/2013/09/lumix-dmc-gx7-2.html

インプレッションの最後にまとめを書きたい。GM1を使い始めてまだ一ケ月であるが、所有して
みて非常に愛着の湧くカメラであると言える。その魅力は、ボディは小さいのによく写ることに
ある。特に、まち撮りスナップでは、周囲に警戒感を与えることなく、サクサク撮ることができる。
状況によっては、電子シャッターで無音で撮れる。周囲に迷惑を掛けないで済む。持ち運びも
冬場は、コートのポケットに入れることが可能である。

ただし、ファインダーが無いので、逆光シーンやピーカンの中での撮影は得意ではない。また、
マクロも撮りずらいかもしれない。GM1を欲しいと思っている方は、欠点にも目を向けそれを
容認できるかどうかを考えてから買って欲しい。買った後で、とやかく文句を言っても始まらな
いのである。よりよいカメラライフを送りましょう!

その2はこちら


「デジカメ生活を見る」