2015年2月5日木曜日

FUJIFILM X100T レビュー その2


実は、昨年9月にドイツで開催された「フォトキナ2014」に合わせて、各社から発表されたカメラの中に、FUJIFILM X100Tがあったことに気が付いていなかった。私の眼は、LUMIX LX100やライカD-LUX Typ109を見ていたのだ。実際、有明のパナソニックセンターへ足を運んで、LX100の感触を確かめていた。

そして、概ねLUMIX LX100に決めた頃、FUJIFILM X100Tが発売される事を知った。X100シリーズは、平成11年3月に初代のX100が発売されてから、クラシックなデザインに心が止まり、量販店でよく手に取っていたモデルだった。

LUMIX LX100とFUJIFILM X100Tは、シャッタースピードと露出補正ダイヤルを備え、レンズ回りに絞りリングを配したモデルである。共にかつてのフイルムカメラの操作性に拘っている。

異なるのは、撮影素子の大きさとレンズの焦点距離。LX100の方がズームレンズなので利便性は高い。しかし、私が選択したのは、よりマニアックな単焦点のX100Tである。やはり、デザインに心を奪われていのだ。また、LUMIXファンではあるが、FUJIFILMを選択しても、コンパクトカメラなら、レンズが増えず散財にはならないと判断したのである^^;

カメラは車に似ていると思う。スペックとデザインが買う重要な基準になるからだ。また、買うと何らかのドレスアップをしたくなるところも似ている。ただし、個人的にカメラは、実用中心で使ってきたので、ほとんどドレスアップしていない。スナップ中心に使うLUMIX GM1やGX7にボディケースを付けている程度である。

X100Tにもボディケースやフードくらいはと考え、装着しているので、それを紹介をしておこう。まず、フードから。
X100Tのレンズは、先端内側にネジ切りがされていない。逆に外側にネジ切りがされていて、そこにフロントリングが付いている。


まずレンズの先端外周にあるフロントリン
グを回して外す。

フードのセットは、アダプターリングとフードは
分けられる。リングの外周にフードをはめる構
造になっている。
「フロントリングを外したところ」

「アダプターリング(左前)とフード(右奥)」


アクセサリーのフードを買うと、アダプターリングはセットで付いている。アダプターリングだけでも販売されている。アダプターリングがあれば、フードだけでなく、レンズ保護フィルターも付けられる。だし、純正品は値段が高い。FUJIの直販サイトで、フードのセットが、10,286円(税込)、アダプターリングが3,601円(税込)もする。私は行きつけのカメラ屋で無傷の中古品をGETした。半額以下だった^^;


外したレンズ外周のネジ切りに、アダプタ
ーリングを回し込んで付ける。
アダプターリングの外周にフードを回しこん
で装着する。
「アダプターリングだけを付けた状態」


「フードを付けて完成、なかなかカッコいい」


ご覧のとおり、純正のフードを付けると、一層カッコよくなる。だだし、ちょと出っ張る。そこで、他にないものかと探してみると、エツミのインナーフードが付けられることがわかった。これだと約3,000円くらいなので安くてすむ。買って装着して見たが、これもなかなかイケル。ソニーのレンズ用に作られたものなので、同じシルバーでも色が合わない。ちょと眼をつむる必要がある^^;


インナーフードは、フードと先端のキャップ
に分かれている。
インナーフードは、アダプターリングの内側
に回しこむ。キャップもねじ込み式だ。
「インナーフード(左前)とキャップ(右奥)」

「インナーフードを付けたところ、完成」


インナーフードの色には、黒もある。ネットで検索すると黒を付けている人もいた。なお、形を見てケラレを心配するかもしれないが、試してみたところ、全くケラレは出ない。効果も純正タイプと同じくらいだと思う。

次にボディケース。X100シリーズのボディケースは、クラシックなデザインのカメラなので、革製品の加工をしている様々なメーカーから発売されている。なかなかカッコイイものもある。ただし、値段が高く数万円はする。
そこで価格が比較的安い純正のものを買った。純正は、1万円程度で全体が覆える構造になっている。黒と茶があるが、茶の色味が好みでなかったので、黒をチョイス。売れ筋は茶らしく、黒はヨドバシにも置いていなかった。注文して取り寄せた。


ケースは下部と上部に別れている。 上部は後から被せるようになっている。
「下部ケースを付けた状態」

「上部ケースはマグネットで止まる」


装着して見ると、なかなか渋くて正解だと思っている。革の質や縫合など細かい部分を見ると、値段相応の感じで、高級感はイマイチ。付属のストラップもちょと硬い。まあ、使い込めば風格がでてよくなるだろうと期待している。

なお、このケースは、アダプターリングを装着して保護フィルターやフードを付けると、上部を覆う側が付けらない。一切のフードなしの状態でないと上部カバーは付けられないので注意が必要であ。私の場合は、面倒だが撮影地に着いてから必要に応じて、フードを付けるようにしている。
ボディ全体を覆えるケースは、鞄やザックの中でも、他のものによってキズが付くのを防げるのでなかなか良い。かなり無骨だが^^;

最後にホットシューカバーを紹介しよう。X100Tのホットシューは、むき出しのままである。LUMIXでは、始めからカバーが付いているが、FUJIでは付属していない。別売でホットシュに装着するサムレストが発売(約1万円)されているが、私は数百円のニコンのカバーを付けた^^;
たぶん他のメーカーのものでも取り付けられると思う。


「むき出しのホットシュー」

「ホットシューカバーを装着」


ホットシューカバーを要らないと言う人もいるだろう。実用上は無くても問題ないと思う。気にするか、しないか、また好みの問題だろう。

ネットで「X100 ドレスアップ」で検索すると、沢山の事例が出てくる。X100シリーズは、撮る楽しみの他に、飾る楽しみも備えたカメラと言えるだろう。私は、ドレスアップを趣味的にやるつもりはない。実用性の上であった方がいいものは取り入れたいと思っている。

純正品のアクセサリーとして、テレコンバージョンレンズも発売されている。他のブログを見ると、持っている人も多い。私はLUMIXで買ったことがあるものの、結局あまり出番がなかった記憶があるので、今のところ買う予定はない。35mm単焦点だけで行こうと思っている。

 「レビュー その1」   「レビュー その3」     「レビュー その4」

『夕方の東京駅(by X100T)』


「デジカメ生活を見る」


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