2013年5月26日日曜日

リコー 新GRに触った


新しいGRが24日に発売された。仕事帰りに量販店に寄ってみた。見た瞬間、これまでのGR
シリーズとちょっと印象が違うので、あれ?と思った。

「リコー新GR 正面」













それは、想像より横幅を広く感じたからだ。触っているとすぐにリコーから派遣されたと思われ
る店員が寄って来たので、横幅について聞くと、フイルムのGRはもっと広い印象だと言っていた。

操作してみると、起動がものすごく速い。レンズバリアーが一瞬で開く。これなら、ポケットから
取り出し、撮る体制に直ぐなれる。スナップカメラとして最適だ。

この起動の速さは、他のカメラでも経験したことがない。OFFでも、さーとバリアーが閉じる。これ
までの「GR DIGITAL IV」の速さを知らないが、APS-C用のレンズでこの速さは特筆ものだろう。

さて、肝心のAF速度。カタログ等には早いAFだとあるが、マイクロ4/3の早いAFを知っているので、
ちょっと戸惑う。どうしても一瞬でAFが合うと言うより、レンズの出入りがあって合うので、モタツ
キ感がある。これは、遅いと思ったニコンCOOLPIX Aよりさらに遅いかもしれない。

店員にこのAFについて聞くと、初めてのAPS-Cなので、課題はあると言っていた。今後代を重ね
れば、あるいはウォームウエア―で改善されることだろう。

「リコー新GR背面」













操作性は、横幅が広くなっていることから良さそうに思う。背面ボタンの配置に余裕があるので、
素早く親指を動かせそうだ。

売行きは、初日とは言え、まずまずのようだった。リコーファン、GRファンはきっと買いたくなる
カメラだろう。
私は、余裕があればとは思うが、欲しいものが山積しており、しばらく様子をみよう^^;


「デジカメ生活をみる」


『夕暮れの多摩川 2』

2013年5月25日土曜日

パナソニックのLUMIX GX1後継機(GX2 ?)について


なかなかその動向が見えなかったLUMIX GX1後継機(GX2 ?)の情報が、21日から
23日にかけて「デジカメ info」に掲載された。

この情報を待っていた多くのGXファンが、一気にコメントを書き込み、一時「デジカメ info」
はお祭り状態になっていた。それだけGX1後継機への期待が大きいと言える。

掲載された内容は、次のとおりだ。

 〇チルト可能な内蔵ファインダー
 〇シャッターの最高速は1/8000秒
 〇1800万画素の新型センサー
 〇ボディ内手ブレ補正

どれも、声をあげて驚く内容である。そしてかなり信憑性が高いらしい。更にデザインは、
パナソニック一眼レフの一号機であるL1の復活だとあった。

まず、チルト可能な内蔵ファインダーは、かつてパナソニックが特許を取っているらしく、
その実現だと言う。私はGX1にチルトする外付けファインダーを愛用しているが、これが
内蔵ファインダーで実現されるなら、素晴らしいことだ。ローアングルからの撮影が楽しく
なる。

シャッターの最高速度1/8000秒は、すでに、「OLYMPUS PEN E-P5」に搭載されると発表
があったので、ひょっとしてパナソニックでも実現されるのか?と期待をしていた。それが
こんなに早くGX1後継機に搭載されるとは驚きである。こんなに簡単に1/8000秒のシャッ
ターが搭載されるなら、単にオリンパス独自の技術とは言えないだろう。何処か両社が共
同で使っている別会社が開発したものかもしれない。

1800万画素の新型センサーは、パナソニック製かソニー製かと詮索の対象になっている
が、私は、パナソニック製だと思う。ひょっとすると新技術のマイクロ分光素子を使ってい
るかもしれない。となれば高感度耐性が一気に上がるはずだ。

ボディ内手ブレ補正については、やはりパナソニックは特許を持っているという。お家芸の
レンズ内手ぶれ補正にボディ内手ブレ補正がプラスされたハイブリッド補正になれば、正
に鬼に金棒だ。また、オリンパスのレンズやオールドレンズがより積極的に使えるようにな
る。大歓迎である。

「LUMIX L1」

そしてデザインは、L1風らしいので大いに期待される。当時、L1が発表された時には、そ
れほど評価していなかったが、今改めてそのデザインを見ると、クラシックで非常に洒落
ている。フジフイルムがクラシックデザインのカメラを相次いで発表し、大人気になってい
るので、L1風デザインは受け入れられるはずだ。

GX1後継機の正式発表は、8月末。発売は、9月か10月だろう。この内容であれば100%
購入決定である。楽しみに待ちたい。わくわく ^^;


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『夕暮れの多摩川』

2013年5月18日土曜日

パナソニック 「LUMIX DMC-G6」を国内発表


「DMC-G6」



パナソニックは、5月14日に「LUMIX DMC-G6」を国内発表した。発売は、6月20日だ。すでにこのブログで海外発表について書いているので、新機能を箇条書きしてみると





〇新しい画像処理エンジン
〇ダイナミックレンジの拡大
〇0.5秒の高速起動
〇高速連写
 7コマ/秒(AF非追従)
 5コマ/秒(AF追従)
〇-3EVで合焦する「ローライトAF」
〇フォーカスピーキング機能
〇Wi-Fi機能
〇シーン認識機能「おまかせiA」で料理モードを自動認識
〇19種類の「クリエイティブコントロール」
等を挙げられる。

このうち、最も気になる機能は、-3EVで合焦する「ローライトAF」である。実は、-3EVという値
はCANON EOS 6DのAFの最低照度と同じなのだ。ちなみに、EOS 5D Mark IIIは-2EVと記
載されている。AF性能は、レンズによって異なるとしても、最新一眼レフ機に並ぶAFだと言え
るだろう。

スペックからDMC-G6を見ると、中級の一眼レフ機以上の性能を備えている。発売時には、店
頭で感触を確かめ、再びレポートしたい。


※「ローライトAF」は、 DMC-GF6にも搭載されている。仕様に-3EVという数値の記載はないも
のの、DMC-G6とほぼ同じだと思われる。


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「薔薇園でダンスを」

2013年5月12日日曜日

オリンパス 「OLYMPUS PEN E-P5」と「E-PL6」を発表


オリンパスが5月11日、「OLYMPUS PEN E-P5」と「E-PL6」を発表した。「E-P5」の方は
PENシリーズのフラッグシップ機に位置づけられる機種で、現行の「E-P3」から約2年ぶ
りに発売されるものである。


「E-P5」

「E-PL6」の方は、昨年秋に発売された「E-PL5」の後継機になる。非常に発売間隔が短いので戸惑う。あまりにも間隔が短いので、一部に批判もある。

さて、今回の発表の主役は、フラッグシップ機の「E-P5」だ。内容を見ると、機能の向上としてWi-Fi、上下可動式液晶、薄いローパスフィルターの搭載等がある。





中でも個人的に最も素晴らしいと思うものは、ミラーレス一眼として初の1/8000秒の機械
式シャッターを搭載したことである。

以前から小型の1/8000秒のシャッター機構をつくることは、物理的な制約があって難しい
と聞いていたので拍手喝采である。これまで、ミラーレス一眼の最速シャッターは1/4000
秒なので、単純に2倍速く動くことになる。それだけ耐久性も要求されるだろうが、オリン
パスの技術者は、よくぞ成し遂げたものだ。



「シャッター機構」


これまで1/4000秒だと、明るいレンズを晴天下で開放絞りで使う場合、シャッタースピードが不足することが多々あった。NDフイルターで減光するか、絞って撮る必要があったが、1/8000秒あれば、まず問題ない。
 
キヤノンやニコンの一眼レフでも1/8000秒のシャッターを搭載しているのは、上級機の一部である。これで、オリンパスは一眼レフの上級機に肩を並べるシャッターを手に入れたことになる。
 
 
 
 


このことで各社は、小型化した1/8000秒のシャッター機構の開発に取り組むだろうと思う。
傍観するはずがないので、いい意味で技術開発の刺激になるだろう。

現在では当り前になったセンサーのゴミ取り機構も、始めて開発したのはオリンパスであ
った。これが各社を刺激して、現在ではほとんどのメーカーが何らかのゴミ取り機構を備
えている。これと同じことが起きて、各社が競うことになるだろうと思う。

OLYMPUS PEN E-P5の発売は6月下旬だという。諸事情で買えないものの^^;店頭では
ぜひ感触を確かめたい。その際には、またレポートしたいと思う。


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「雨のまち」


2013年5月11日土曜日

LUMIX DMC-GF6に触った


4月24日に発売されたLUMIX DMC-GF6にカメラ量販店で触ってみた。

GF6は、これまでのデザインの流れから少し先祖帰りした形になっている。GFシリーズは
GF3からボディ中心上部が丸く盛り上がったデザインを採用してきたが、今回のGF6でこ
の丸見がかなり緩くなった。また、初代GF1だけにあったモードダイアルが復活した。この
ため、見た目の高級感が増した。




「LUMIX DMC-GF6」
 触った第一印象は大きい、であった。特にこれまでより厚みがあるので、大きく感じる。この厚みは、GFシリーズで初めて採用されたチルト式タッチパネル液晶のためである。

チルト式タッチパネル液晶を動かしてみたが、なかなか使えそうだ。これなら自分撮りにも充分対応できると思う。自分撮りが流行っている中国を中心としたマーケットでも通用するだろうと思う。もちろんローアングルからの撮影も十分できる。大きさと引き換えに便利になっていることが実感できる。




一部にGF6は大きく重くなったと批判する声があるが、聞くところでは、小さいものに価値
を感じるのは日本人だけらしい。欧米では、しっかりしたボディや操作性が求められると言
う。中国人も小さいものより、大きい方が好きらしいのだ。

その意味では、あまり「大きくなった」と批判しない方がいい。利便性の追求によって大き
くなったので、ちょっと我慢すべきだろう。

センサーは、GH3のように他社から調達ではなく、GX1に使っているものらしい。画像エン
ジンを新しくしすることで高感度対応をしたという。これによって拡張ISO 25600を実現して
いる。個人的には、安易に他社センサーを使わなかったことを評価したい。

AFの速度は、確かめる必要もない程、一級品だ。パナソニックのコントラストAFは早い。と
にかく早いのだ。ほぼ瞬時にシャッターが切れるのでポイントは高い。

GFシリーズは、コンデジからのステップアップ、女性ユーザーを主なターゲットとしてきた。
今回のGF6は、高級感もあるのでもっと対象範囲が広がるだろうと思う。

GF6は、少し先祖帰りしたスタイルになった。こうなると、もう完全に先祖帰りしてはどうか
と思ってしまう。すなはち、次の後継機では、外付けのファインダーを装着できるようにす
るのだ。そうすれば初代GF1と同じようになる。

するとGX1と同じになると言うかもしれないが、GXシリーズはファインダー内蔵型(同じ
ファインダー内蔵のGとはデザインを変える)にすればいいと思う。

世の中は、高齢化社会。ファインダーなら視度調整ができるので、高齢者に優しい。GF6
の後継機は、ぜひファインダーを装着できるようにと要望したい。


「デジカメ生活を見る」


「ギンラン:都立 浅間山公園にて」


2013年5月5日日曜日

EOS 5D Mark III ファームウエア Version 1.2.1を試す


4月30日、やっとEOS 5D Mark III用のファームウエア Version 1.2.1がダウンロードできる
ようになった。実は、このファームウエアがあるからこそ、5D Mark IIIを買う決心をしたの
だった。

ファームウエア Version 1.2.1の中身は14項目の改善と修正がされるのだが、私にとって
一番の期待は、「エクステンダーを付け開放F値がF8になるレンズでも、中央測距点での
AFが可能になる」であった。

何しろ一番長い手持ちの望遠レンズがEF400mm F5.6L USMなので、フルサイズで野鳥
を撮るには短く、エクステンダーが必須なのだ。裏技でレンズ接点を絶縁し、AFを動かす
手はあるものの、常時それをやる気にはなれない。正当にエクステンダーを付けてAFで
きるに越したことはないのだ。

昨年秋に、このファームウエアがアナウンスされてから、5D Mark IIIを買い、この時を待
っていたのである。ただ、以前所有していたエクステンダー×1.4Ⅱも×2.0Ⅱもすでに売り
払っており手元にない。慌てて、中古のエクステンダー×1.4Ⅱを買った^^;



「エクステンダー装着」




















そして、早速にダウンロード、インストール。近所の公園で5D Mark III+エクステンダー
1.4Ⅱ+EF400mm F5.6L USMをセットしファインダーを覗く。ファインダーを覗くと、確か
に中央一点だけAFポイントが見える。軽くシャッターボタンを押してみると、サーット合掌
する。視点を変えながら繰り返してみた。どれもうまく合掌する。また、中央一点の領域
拡大も使えることを確認した。

一時Webの掲示板では、F8対応になっても、きっとAFが遅く使えないのではないか。期
待していないとの声もあったが、この速さなら十分使える。野鳥撮りでもOKのはずだ。

昨日、実践で使えるかどうか?野鳥の試験撮りをしてみた。安易であるが、公園の地上
を歩いているムクドリを撮ってみた。出来るだけ目にAFポイントをわせシャッターを半押
しし、全押しする。問題無くサーット合掌すし撮ることができた。これなら、十分使えると確
信を持った。




「遠くにいたムクドリ」


 
ただし、使っているうちに疑問も湧いてきた。中央一点なので、構図が似た様なものになる。
動きものでは、シャッター半押しのまま、カメラを振って構図をつくることはできない。合掌即
全押しでシャッターを切る必要があるのだ。トリミングが必須になりそうだ。
 
 
 
「ムクドリ近撮」
 
ライバル関係にあるニコンD800は、F8対応のAFポイントが始めから11点もある。値段
の高い5D Mark IIIが中央1点だけと言うのはやはりしょぼい。可能ならニコンD800と同
じくらいの対応をして欲しいものだ。

キヤノンはAF性能の優秀さでカメラの知名度をげ、売って来たメーカーである。ぜひとも
引き続いてF8対応のAFポイントを増やす努力をして欲しいと思うところである。


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2013年5月3日金曜日

パナソニック「LUMIX DMC-G6」を海外発表


ウワサどおり、4月24日にパナソニックは、「LUMIX DMC-G6」を海外で発表した。これに
先立って4月6日には、「LUMIX DMC-GF6」を国内で発表し、すでに24日から発売してい
る。

気になるG6の国内発表は、現段階では未定となっているものの、いずれ国内でも発表さ
れるだろう。これまでもGやGHシリーズは、欧米を中心に海外で売れていて、GFやGXシ
リーズは、アジアを含む国内で売れて来たという。このことから、毎度のこととはいえ、Gや
GHシリーズの国内発表が後回しにされるのは、止むを得ない。









発表されたG6のデザインを見ると、これまでのGやGHの流れと異なる新しいデザインに
なった。昨年末に発売されたGH3に似たものになると思っていたので、ちょっと驚きだ。

そのデザインは、どちらかと言えば、ソニーα99やライカSなどに似ている。肩のラインが斜めになっていて、首が無い形だ。これまでより男っぽい硬派なイメージになったものの、質感は確実に上がっているようだ。

大きさは、G6の方がG5に比べ数ミリ大きい。それでも本体重量は、G6の方が6g軽い。全体としては、ほとんど同じと言える。

機能としては、LVFに144万ドットの有機ELを採用。背面モニターには約103万ドットの3型液晶を使っている。有機ELのLVFは、応答性を重視したためだろうと思うが、GH3の有機ELのLVFの出来栄えを見ると、ちょっと気になる。諸課題が改善されていることを期待したい。


センサーはG5と同じ。ただ、フィルタープロセスを改善したと言う。また、画像エンジンを新
しくして、ノイズをより抑え、拡張時の最高感度がDMC-G5のISO12800からISO25600に向
上させている。連写速度も、G5の約6コマ/秒から約7コマ/秒に向上させている。機械式シャ
ッターで秒7枚は、LUMIXの中で一番早い。

ここのところの新製品には、Wi-Fi機能が搭載されているが、当然G6にもWi-Fiが搭載され
ており、トレンドをしっかり取り入れている感じだ。

新機能として注目したいものに、低照度でのAF機能の向上がある。月明かりの下のような
場面でも確実にAFできるという。元々LUMIXのコントラストAFは定評があるが、これで今
後の機種にも搭載されるだろうから楽しみである。

たぶん、今月中には国内発表されるだろうから、詳細を見てみたい。店頭に展示されれば
もちろん触って感触を確かめたい。

当初、デザインについて若干違和感があったが、見慣れるとよく見えてくる。ひょっとすると、
G6は久々に国内でもヒットするかもしれない。楽しみな一台である。

※海外からの情報では、ピントが合っている箇所を示すフォーカスピーキング機能も付くよう
です。(5/4追記)


「デジカメ生活を見る」


「ドイツスズラン」