2015年6月28日日曜日

気になるカメラLEICA Q(Typ 116)


久々に気になるカメラが、6月11日に発売された。それは、LEICA Q(Typ 116)だ。初めに発売予定のニュースで、デザインを見た時から心に刺さっている。どういう訳か、背面のデザインを一番気に入っている。

『LEICA Q の正面』
『LEICA Q の背面』

確実に言える事は、50万円を超えるライカ価格なので、とても買えるカメラではない。それでもスペックや操作性がよいとの記事を読むと完全に心が奪われてしまう。


LEICA Qは、35mmフルサイズセンサーを積んだレンズ固定式のカメラだ。いわゆる高級コンデジのジャンルに入る。他に35mmフルサイズを積んだレンズ固定式カメラには、ソニーDSC-RX1があって、人気機種なのだが、私の心は動いたことがない。

LEICA Qのスペックを上げると次のとおりだ。

〇画素数:2420万画素(有効画素)
〇センサーサイズ:24×36mmフルサイズCMOS
〇撮影感度:通常:ISO100~50000
〇レンズ:ライカ ズミルックスF1,7/28mm ASPH., 9群11枚、非球面レンズ3面
〇クロップ機能:35mm相当が約1,500万画素、50mm相当が約800万画素
〇手ぶれ補正:光学式
〇シャッタースピード:1/16000~30秒
〇シャッター機構:30秒~1/2000秒(機械式)、1/2500秒~1/16000秒(電子式)
〇撮影最短距離:30cm(標準)、17cm(マクロ)
〇ファインダー:電子ビューファインダー(368万ドット)、アイセンサー付き
〇AFシステム:コントラスト検出
〇連写:最高10枚/秒
〇液晶モニター:約104万ドットモニター / タッチパネル
〇動画:FHD 1920x1080p/60fps,30fps、HD 1280x720p/30fps
〇ボディ外装:マグネシウム合金とアルミニウム
〇ボディ寸法:130x80x93mm
〇総重量:590g(本体のみ)

このスペックや実際に購入した人などの感想を見ると、パナソニックの技術が感じられる。ところが、LEICA Qは完全にドイツ製である。

『LEICA Q の上面』


ライカのカメラには、パナソニックが日本で製造しているパナライカと呼ばれるライカブランドのカメラと、ライカ本社が作る純粋なライカカメラに別けられる。LEICA Qは、後者なのだが、これまでの流れとは異なり、パナソニックの技術も入れた新しいコラボ製品であろう。言わば、第三のライカカメラである可能性が高い。

推測ではあるが、パナソニックは、お家芸の非球面レンズの製造を始め、手ぶれ補正、アイセンサー、タッチパネル式液晶モニター、コントラストAF、動画機能などに関わっているように思える。それからバッテリーは、ライカV-LUX(パナソニック FZ1000)と互換性があると言う。

LEICA Qは、ライカカメラの伝統の上に、新しい発想のデザインと最新の技術を載せている。伝統と革新が融合しているのだ。撮影されたサンプル画像を見ると、ライカ ズミルックスF1,7/28mmが描き出すボケと立体感のある描写に心が動く。

現実的には、宝くじにでも当たらないと買えないカメラである。しかし、こうした高嶺の花的な憧れのカメラがあってもよい。カメラは単に撮る道具ではなく、カメラが持つ文化、意味、存在の深さを教えてくれるように思うからである。

『LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8による木漏れ日の紫陽花』




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2015年6月14日日曜日

LUMIX DMC G7に触った


6月4日、すでにイギリスで発表されていたLUMIX DMC G7が国内で発表された。G7は言うまでもなく現行機種G6の後継機主である。発売は6月25日だと言う。

Gシリーズは、ミラーレス一眼の先鞭を付けた歴史的機種なのだが、初代G1を除いては、話題性に乏しくあまりパットしたイメージがなかった。果たして今回のG7はどうだろうか?公開されたスペックやデザインを見ると、これまでのGシリーズにあった既存技術の寄せ集めではなく、新たな技術も入れられている。特に定着しつつある4Kフォトのいろいろな機能が充実しているではないか。

『DMC G7 の正面』
『DMC G7 の背面』

最近4Kフォトにハマりつつある身としては、非常に気になる。と言う訳で先日、パナソニックセンター東京へ行って、実機に触ってきた。

すぐに感想を書きたいところだが、主な仕様を書き出しておこう。

〇画素数:1600万画素(有効画素)
〇センサーサイズ:4/3型LiveMOS
〇撮影感度:通常:ISO200~25600 拡張:ISO100
〇シャッタースピード:1/16000~60秒
〇ファインダー:アスペクト比 4:3 / 約236万ドット 有機EL(OLED)
〇ファインダー視野率:約100% / 約1.40倍(35mm判換算:約0.7倍)
〇シャッター:フォーカルプレーンシャッター(電子シャッターあり)
〇連写:約8コマ/秒(AFS時) / 約6コマ/秒(AFC時) ライブビューでは約6コマ/秒
〇4Kフォト:4K連写、4K連写(S/S)、4Kプリ連写: 30コマ/秒
〇液晶モニター:3:2 / 3.0型 / 約104万ドットモニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100%
〇動画:AVCHD/AVCHD Progressive/MP4
〇ボディ寸法:124.9x86.2x77.4 mm
〇総重量:360g(本体のみ)

まず、手に取ってデザインをじっくり見た。これまでになく直線を取り入れたちょとクラシックな佇まいになった。オリンパスが取組み、各社に伝播したレトロな角張った面処理を取り入れて来たとも言える。これまでのパナデザインも上手く融合させていてなかなかよい。プラスチックボディながら質感も手触りもよかった。

次に一番気になっていた4KフォトのAFチェック。G7は、GH4の4Kフォトのセッティング方法から変更されていた。背面から見て左側に設けられたドライブモードダイヤルで4Kフォトを選ぶようになっていた。詳細がわからないので、商品説明役の綺麗なお姉さんの説明を受けながら、チェックしてみた ^^

『DMC-G7 上面』




4Kフォトにセットしてシャッターボタンを押す。すると、直ぐ合焦のAF音が鳴るではないか。暗い場所へAFポイントを変えても、何処へ当てても直ぐ合焦のAF音が鳴るのだ。

これには、驚いた。素晴らしい進化だ、進歩だ。静止画のAFも試してみたが、全く差がない。いつもGH4の4KフォトのAFの遅さにイライラしているので、感動を覚えた。

4Kフォトは、AFの速さだけでなく、取り扱いも進化していた。撮影モードも3つある。一つ一つチェックは出来なかったものの、4Kプリ連写は可能性が広がる。シャッターボタンを押す前後1秒を自動記録するので、失敗を減らせるのである。

また、静止画の取り出しも簡単になった。GH4だと動画をコマ送りしながら選択する必要があったが、始めからコマで保存されるようになっていた。これなら拡大表示して、ピントの確認も容易だろうと思う。選択するのに手間が掛らないよう工夫されているのだ。

静止画の連写もどれだけ連続撮影できるか試してみた。シャッターを押すと軽快なシャッター音で連写が始まる。JPEGなら何処までも連写ができそうな感じで際限なくシャッターを切っていた。

仕様書では100枚まで連写が落ちないとあり、これは本当だろう。ただし、RAW+JPEGだと長つづきしない。仕様書では13枚でスピードが落ちると記載されている。それでも実用上は、ほとんど困ることはあるまい。

最後に、ファインダーのチェック。LUMIXのファインダーは、GH4から大きく改善されてきた。G7のファインダーもその流れの中にあり、見やすくてよいものだった。安心して使える事と思う。

最後にちょと気になった点と要望を上げておこう。
気になったのは、前後のダイヤルである。非常に良い位置に設けられており、使いやすいことと思う。ただ私の感覚だと回転が軽すぎるのではと思ったのである。この感覚には個人差があるので、一概に決めつけはできない。もう少し重い方が誤操作が防げるのではないだろうか。

G7は、デザインを含め、予想以上に進化していた。一眼カメラを欲しいと思っている人、4Kフォトに興味のある人にお勧
めしたいカメラになっていた。人気機種になりそうな予感がする。

GH4使いの私としては、ぜひ4Kフォトの進化部分をバージョンアップでGH4へ反映して欲しいところだ。ハード的に無理な部分があるなら、ソフトで可能なところだけでもアップをお願いして、このレポートを締めたい。

『パナセンター東京のある国際展示場駅構内:byGM1』




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